映画サントラの魅力とは

映画を見るときに流れるBGMのことをサウンドトラックと呼びます。映画だけではなく、ドラマや舞台のBGMや挿入歌、オープニング・エンディングテーマなども含むことが多いです。また、それらを収録したアルバムのことを呼ぶ場合もあります。元々は無声からトーキーに移行したとき、フィルムで音声用トラックを指した技術用語です。昔は映像と音声を別にしており、上映に際して再生される物でした。最も最初の映画とされているのは1926年の米国映画だとされています。通称サントラとも呼ばれ、徐々に映像作品に関連したBGMなどを指す言葉となっていきました。

映画サントラの魅力とは

最も大きな魅力とされているのは、映像作品などを盛り上げる題材となっていることです。悲しいシーンの時には悲しみを盛り上げるなど、作品の魅力を高める効果があります。視聴者を作品に引き込むための題材としても活用されているのは事実です。特に質の高い作品の場合、脚本家や監督などと相談して、音楽さえも作品の中の要素の一つとしてスコアを書くという担当者も少なくありません。聞くだけでその作品のことを思い起こさせるような、印象深いものに仕上がっていることが多いといいます。ラジオ番組でサントラのみのリクエスト特集などを行うくらい、印象深い物が多いのも事実です。作品を見なくても聞くことで作品のエピソードを思い出す人もいます。

一見するとミスマッチになっている物であっても、映像とともに聞くことで非常に作品を盛り上げるために効果的な物に仕上がっていることは多いです。例えば怪獣が出てくる作品にクラシックを使用したり、アニメ作品にジャズを利用するなど、言葉だけを聞くと全くのミスマッチに見えますが、映像としてみると作品のテーマや良さを引き出していることがわかります。

とはいえ、映像に対してBGMだけが目立つような作品にすることはよくありません。あくまでもサウンドトラックは作品の一要素であり、映像と音楽のバランスのとれたいる物こそ品質の高い作品です。メロディーがストーリーやテーマに合っているかどうかなど、作品ごとに採用される条件は異なります。納得できるものに仕上げるため、スタッフなどがよく話し合い、完成するまでに時間がかかることも多いです。生で楽器の音を録音したものだけではなく、シンセサイザーや独自の打ち込み系サウンドであっても、その作品の良さを理解できるのであれば全く問題ないという意見や、逆に生演奏のほうが臨場感ある作品に仕上がっていいなど、様々な意見があります。どちらであってもストーリーや演技などと調和しているかどうかがカギとなるでしょう。