映画で流れるサウンドトラックは誰が決めるの?
映画の中で流れる音楽は、映画の人気を大きく左右するといっても過言ではないです。名作と呼ばれる作品はストーリーの中で流れる音楽が耳に残っているものです。映画の中で流れる音楽がシーンと上手くマッチすれば、臨場感は増して見ている人の気持ちを一気に引き寄せることが出来ます。
多くの人が気になるのが、映画サウンドトラックは誰が決めているのかというところです。映画は監督一人で制作するものではなく、助監督をはじめとしたチームで制作を行います。細かい役割を見ていくと、映像クリエーター、音響設備、設営などを担当する技術スタッフなどもいます。サウンドトラックは最終的に監督が決めることが多いですが、助監督や音楽ディレクターなども関与します。
作品によってはすでに挿入歌が決まっている場合がありますが、その場合は制作陣は音楽を決めることが出来ないです。自由に決めることが出来る作品であれば、助監督や音楽ディレクターが候補を挙げて、監督が最終決定を下すというのが一般的な決定方法です。監督というのは指揮官であり、最高責任者でもありますが、仕事量はそこまで多いわけではないです。
重要な決定をするので判断力は求められますが、実は大変なのは助監督です。助監督はキャストと監督の架け橋になる必要がありますし、トラブルなどが起きたら真っ先に現場に駆けつけて解決策を考えなくてはいけません。キャストの不満の聞き役になることも多いですし、監督とキャストの意見の衝突を避けるために影で行動しなければいけないです。一番忙しいのは助監督と言われることが多く、大変な仕事であることは間違いないです。
サウンドトラックを決めるときは音楽ディレクターの手腕が問われます。作品の雰囲気に合うのはもちろん、映像の邪魔になるのは絶対にNGです。時には映像を超える存在感を発揮しても良いのですが、それはクライマックスであったり、盛り上がるシーンだけです。基本的には映像を引き立たせる音楽を選ぶ必要があります。これはセンスが必要なので、単純に音楽が好きという理由だけでは任せることが出来ないです。音楽には著作権というものがあり、権利関係で使用できないということも想定して音楽を選ぶ必要があります。
また、他の映画で使用されている音楽はイメージが付いてしまっているので、他の作品では使用しないというのが暗黙の了解になっています。映画オリジナルのサウンドトラックを作るという方法もあります。